東京のミレナリオも今年で4年目になる。最初は1999年から2000年になる時。この1回限りかと思ったらその後も続いている。ぼくも気がつけば行っていないのは1回だけだ。最初はこんな作り物なんかと思っていたのだが、3回も行っているのだから結構好きなのだろう。今年も大勢の人が光の彫刻を見に来ていた。日常とは違う無数の光の芸術をうっとりと見ている人々は、みんな幸せそうに感じられた。みんな思い思いにカメラやビデオで映像を残していた。今年特に多かったのは、カメラ付き携帯電話。世の中いろんなことが起きているが、この会場、この限られた時間の中はとても幸せな波動でいっぱいだった。1つのものをみんなで幸せに感じられる。なかなかよいものだ。 2003年、光の先にみんなが見ているものは・・・? |
栃木県に井頭公園という公園がある。大きな池を雑木林が囲んでいて、カモたちがたくさん渡ってくる。マガモ、コガモ、ヨシガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、そしてぼくのお目当てはミコアイサ。オスは真っ白で、目のところに黒い縁取りがあることから、通称パンダガモとも呼ばれる。ぼくが初めてこのカモを見たのは10年以上前。調布市の多摩川で、遙か遠くにいる1羽のミコアイサをフィールドスコープで見せてもらった。真っ白でなんてきれいなカモなのだろうと感動したのを覚えている。それが、この公園では20メートル位の近さで見られるのである。しかも雄雌合わせて10羽くらい。今年の初めにも行ったのだけれど、ミコアイサを見たくてまた行ってしまった。そのうえ今回は運にいいことに、杭の上にとまって寝る姿まで見せてくれた。あんなに真っ白だと思っていたのに、背中の方は黒とかグレーがほとんどだった。それが自分で確認できるほど近くで見られてうれしかった。その他、雑木林ではたくさんの小鳥たちを見ることが出来て、満足のいく冬の一日だった。 |
荒川の中流、埼玉県の川本町に毎年コハクチョウが飛来している。ぼくがここを訪れたのは2年ぶり。久しぶりに行ったら、オナガガモの数も、コハクチョウも数が増えていた。1日に2度、川本町の係の人と思われる人が車でやって来て餌をあげているおかげで、毎年渡ってくる数が増えているのだろう。コハクチョウは100羽以上、オナガガモにいたっては2000羽以上もいる感じである。ほとんどの人はコハクチョウを見に来ているのだけど、ぼくがうれしいのはオナガガモがたくさんいること。まるで養殖しているのかと思ってしまうほど、たくさんひしめき合っている。特に餌をもらったときなどは、朝の通勤ラッシュのよう。餌をとるため、みんなで上半身を水面下につっこんでピーンととんがった尾羽を立てている姿はとてもかわいい。 |
14日に立川昭和記念公園行ったら、夜はクリスマスのイルミネーションのために開園しているとお知らせがあった。たしか24日まで。また来ようかとも思ったのだがそれも面倒くさいので、夕方まで園内で写真を撮っていて、立川駅ビルで中華を食べ、再びイルミネーションを見に来ようということで妻と意見がまとまった。 麻婆豆腐をお腹いっぱい食べ、再び公園に着くとすごく大勢の人が集まっていた。昼間の閑散としていた園内とは大違いだ。入口手前のハート型のイルミネーションは大人気で、記念写真を撮りたい人たちが順番待ちをしていた。園内は屋台が出ていたり、レストランが営業していたりしていて、若いカップル、家族連れ、写真教室をしているグループなど様々な人たちでごったがえしていた。イルミネーションは、トナカイ、クリスマスツリー、リース、など定番のものから、グループでテーマを決めて作った創作ものまでもいろいろあった。で、ぼくが印象的だったのはこの下の写真のもの。遠くから見るとただの赤い帯が張ってあるだけのオブジェクトなのだが、説明通りに中に入って空を見上げると写真のように星型の中から空が見える。ぼくたちが見たときにはちょうど半月が真ん中に見えていた。すごく不思議な空間。世の中にはいろいろなことを考える人がいるものだと感心してしまった。 この日は花火も打ち上がる予定だったのだがぼくたちは帰って来てしまった。とにかく人が多いのと、とても寒かったので・・・ |
立川にある国立昭和記念公園に行って来た。ぼくが入っている、「調布自然の会」の来年2月の観察会の下見である。公園内には大きな池があって、カモがたくさん渡来していることを期待していたのだが、あいにく日本に1年中生息している「カルガモ」がほとんどだった。ちょっと残念な気持で園内を歩いていたら、透き通ったやや大きめな赤い実をつけている木を見つけた。何の木だろうと思い,木についている札をみると「サンシュユ」と書いてあった。ぼくはとても驚いた。春に黄色い花をつけていた木は、秋にはこんなに赤い実をつけるのか?調布市の植物園で、春には毎年のように花の写真を撮っていたのに。知らなかった・・・ まだまだ物事を1つの面からしか見ていないことがよく分かった。家に帰ってから樹木の図鑑で調べたら、江戸時代に大陸から薬用として渡来したものだとあった。別名「アキサンゴ」。そんな感じだ。それにしても、いつも観察会にご一緒させていただいている方々は、サンシュユがこんなに赤い実をつけることを知っているのだろうか?知らなかったのはぼくたちだけ? |
この秋、フウセンカズラの種をもらった。この種のデザインがかわいい。黒地にクリーム色のハートの形。どの種も、みんなハートがついている。親の代が、次の世代のために想いを託している証のように思える。植物学者はそんなこと言わないだろうけど・・・ 春に種をまいて、秋にたくさんの種が収穫できたらみんなにハートを分けてあげたい。 |
この冬初めて雪が降った。12月の東京での積雪は1991年以来11年ぶりだそうだ。東京都心では1〜2Bの積雪だったが、ぼくの住んでいる所沢は7B位は積もっていた。スノーブーツを履いて近所の公園に行ってみると、普段見ているのとは違う世界があった。地面にも、木の幹・枝・葉っぱにも、花にも湿った雪が積もっていた。ぼくは、寒いのも忘れきれいなもの・おもしろいものを探して写真を撮った。おかげで普段よく見ていないものも 発見した。まだ12月なのに来年の新芽をつけている木もあった。どんなに寒くても、確実に春はまたやってくるのだろう。今は、毎日寒い日が続いて、春はまだ遠い気がするけれど・・・写真下は、我が家にあるキウィのサンタクロース。8年ぐらい前にニュージーランドに行ったときに買って来たものだ。彼らは、きっとすごく驚いているに違いない。なぜならば、ニュージーランドは南半球。クリスマスの時期は真夏だから・・・ |
今回の更新は短いネタの3本。と言っても別に、年末特大号のようなものと言うわけではない。ただ何となくである。キッコーマスの帰りにピラカンサがたくさんの実をつけていた。ちょうど日が射していて美しかった。ピラカンサは赤いのとオレンジのがあり、日本には6種類あるらしい。鳥に詳しい知り合いによると、鳥が食べる実ではあるが、あまりおいしくないらしく冬の一番最後の方になって他の食べ物がなくなってからやっと食べ始めるとのこと。そういえば、すでにハナミズキの実や南天の実などはかなり食べられているのにピラカンサの実はそのままだ。そのおかげで年が明けて、屋外に赤いものがなくなってしまった時にピラカンサの赤がひときわ目立つ。 それがちょっといいなと思う。 |
キッコーマス?キッコーマンの間違いじないの?って思うかもしれない。でも“キッコーマス”。西武線の秋津駅そばにあるお醤油屋さん。前から存在は知っていたが、興味を持ったのはこの日が初めて。古い建物が敷地内に並んでいる。何人かの人たちが中で働いているようだったので醤油は作っているのだろう。時間がなかったので周りから写真を撮るだけにした。今度は、中を見せてもらって写真を撮らせてもらおうと思った。なんかおもしろそうだ・・・ |
国立のフードイベントの続き。ぱぴえ堂さんを後にして、5人で喫茶店に行った。そう、今はやりのカフェではなくて喫茶店。暗い店内、重厚な椅子、昔からある喫茶店。メニューとは別にお勧めでベトナムコーヒーがあった。友人に道具とコーヒーの粉はもらって,飲んだことはあるけれど、喫茶店で正式?には飲んだことがないので注文してみた。入れ方は店員さん(この場合、カフェではないのでスタッフという感じではない)が教えてくれるという。でも、“正式”な入れ方は至って簡単だった。ただお湯を上からゆっくり注ぐだけ。大切なのは、カップの下にあらかじめ1Cm位入れておくコンデンスミルク。すごく甘いコーヒーになった。まあ個人的には好きな味なのだが・・・例えればUCCの缶コーヒーのロングの味。ひょっとしたらUCCの社長さんは昔ベトナムでコーヒーを飲んであの味を決めたのだろうか?そんな訳ないか・・・ |
今年、ある写真教室で知り合った結花さんに、フードイベントがありますから行きませんか?と誘われた。結花さんはぼくのH.P.でもリンクさせてもらっている方で、写真も本人もとても繊細で素敵な女性だ。センスがいいというのか、感性が素晴らしいのか、ぼくには撮れないような写真を撮る。文章も素晴らしい。それで、以前からなにかおもしろそうなことがあったら誘ってくださいねとお願いしてあったのだ。24日は特に予定がなかったので喜んで参加させてもらった。会場は国立の小さなカフェ。結花さんの仲間はぱぴえ堂さんと呼んでいる。行ってみると、たくさんの女性たちが来ていた。そう、ぼく以外は全員女性。あとから1人だけ奥さんと来た男性がいたがそれだけ。小さな子供たちも何人かいた。クリスマス飾りのしてある店内には、お菓子と花などをアレンジしたクリスマスの小物がいろいろ並べてあった。すでに朝からたくさんのお客さんだったみたいで残りは少なくなっていた。どれも工夫したセンスの良いものばかりだった。こういうものをもらうとうれしいんだろうな。それらを見ていて、結花さんのことが少し分かった・・・?こういう自由な発想は、頭の固い男たちには出来ない。特に自分のことしか考えていない政治家のじじいたち。政策も予算も発言もすべてセンスがない。中にはまともな人もいるのかも知れないが・・・ そして、さらに政治家の女性たちも、マスコミに取り上げられているのは女性とは思えないほど庶民の生活からかけ離れている。ここに集まってきている人たちのような人が中心になって世界を変えていってくれたらもっと良いものになるのかも・・・ カラメルクッキーと紅茶のセットがおいしかったのと、女性のエネルギーの力強さが印象に残った1日だった。結花さん誘ってくれてほんとうにありがとう。 |
毎年11月3日は、ぼくの所属している「調布自然の会」の芋煮会の日だったのだが、今年は3日をはさんで3連休だったため、参加者のことを考えて10日(日)に変更になった。しかも毎年、武蔵五日市でやっていたものを、地元の調布市でやることになった。場所は深大寺から少し東の「カニ山」。何でカニ山なのかは知らない。この日は地元でやったこともあって、30人を越える参加者が集まり3つ用意した大きい鍋はすべてからになった。参加者の方々は、集合場所から鳥や花などを観察しながら芋煮の場所まで歩くのだが、ぼくは事務局のお手伝いをしている関係で毎年 “芋煮の鍋係”をやっている。薪に火をつけ、参加者から集めた材料を煮て味を付け、食べられるようにする係なのだが、鍋がすべてからになるのは気持ちのいいものだ。さらにこの日は調布市で夕方から用事があったので、それまでの時間深大寺と神代植物園に行った。7年前まではこのカニ山の付近に住んでいたため、よく深大寺にも散歩に行った。久しぶりで休日に訪れた深大寺は人が多く、ここが観光地だったことを改めて感じた。住んでいた頃はあまりそんな意識はなかったのに・・・。植物園は、知らない内に500円に値上げされていたが、広くて気持ちよかった。広場で、シンボルともいえる“パンパスグラス”が大きな穂を広げていた。アルゼンチンが原産国で、写真では大きさが分からないが高さは3m位もある。その穂が、太陽を背にしてガラス細工のように輝いていた。帰りには、再び深大寺の門前を通り、そばだんごを食べ、草餅のお焼きを買った。どちらもシンプルでおいしかった。 この日は1日中調布市で過ごしたが、自分の気持ちにぴったり合う場所がたくさんあることに 改めて気づき、いつかまたこの近くに住みたいと思った。 |
11月の晴れた日は、空が青くて高い。撮影の仕事でも結婚式がどきどきするのは、ただの緊張感からだけではないと思う。結婚式はそれぞれのカップルが、精一杯のおもてなしの気持でお客様を招待して、自分たちの結婚を報告する場。何度も式を挙げた人ならば別だろうが、普通は初めての出来事。その初々しいカップルの喜びと緊張が伝わってくるので、ぼくもどきどきするのだろう。結婚式ではなんといっても新婦さんが主役。式当日の新婦さんは 誰より一番輝いているのだが、そのなかでも美しい瞬間を撮っておいてあげたいと思う。いろいろなことを考えながら夢中で一日撮影した。そういえば自分たちの結婚式はもう14年前。あっという間に時間が流れた。あの時、今の自分がもう一人いて自分たちの式も撮っておいてくれたらと思った。その時初々しいカップルだった自分たちの気持は、自分が一番よく分かっているから。 「3、2,1」で握っていた手を放した瞬間、11月の真っ青な空に、みんなの想いが風船に乗って飛んでいった・・・ |
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